07-01-29

フォンテンブロー・ドライブ・ハイキング

 回顧シリーズも一応今回で一区切りとする。特に30年前の4つの記憶・景色を探した廻ったが、とうとうその3つ目の”岩場のおにぎり”がこのフォンテンブローであることを確信した。

 いまは、すっかりパリ市民のハイキングコースとして整備され、車両進入禁止となっているため、その現場をみつけるのは難しいが、岩場、山、砂地、ハイカーのすべての条件を満足するので、間違いない。以下、6つのハイキングコースをご紹介するので、お試しあれ。

 昔は一度パリへ出て、A6太陽道路を南下したが、今は環状線N104ができて、パリ経由が不要となり、サンジェルマンアンレから横断して、小一時間で行けるようになった。

 フォンテンブロー城を中心として、2.5万haの広大な森は、歴代の王の狩猟場から今や、庶民のハイキングコース・憩いの場に大きく変わった。車で乗りつけ、好きなハイキングコースをを選ぶことができる。

フォンテンブロー地図:1cm=1km、説明は、バルビゾン、@〜E、ミイラフォレの順

六つのハイキングコース:@〜E

@フランシャール峡谷:徒歩 30分〜2時間

 砂地の小径に赤・黒松の林、その間に奇岩・奇石が露出し、岩場の昇り降りや、ロッククライミングも楽しめる、最も標準的なコース。12世紀の修道院や古井戸もあって、神秘的な雰囲気が漂う。

***上層の石灰岩が消えて、砂岩がいたるところ露出している。 

Aアプルモン峡谷 : 車で10km、徒歩で3時間30分

 あった! 一面に奇岩・奇石の並んでいる風景、確かの見覚えある。バルビゾン村からそのままここまでくると、先は車両通行止めの標識が立つ。ハイカーはここから周遊コースを好きなように歩く。

***ここが起点の標識、迷うことはない。

Bラソル高地 車で10km、徒歩1時間30分、途中まで車で入る。

Cドヌクール塔 19km 1時間30分

 N6に出たところに、森番小屋風のレストラン”オーギャス十字”がある。中に入っても、石を使わずすべて森の木で作った暖かみがある。前菜にシェフのサラダをとると大どんぶりに新鮮な野菜サラダがいっぱいで3人分はある。メインの鶏肉料理も十分2人前の量でもう食べきれない。デザートはコーヒーに代えてもらって何とか残さず食べたが、フランス人の食欲は物凄い。ワインのピシェを入れて、二人で42ユーロだった。

***近くの町からも昼食を楽しみにやってくる人が多い。 

Dルロンロシェ(長い岩壁)

 南下してフォンテンブロー城の前を通り、観光協会へ立ち寄り、森の詳細地図(1cm=250m、2万5千分の1)を買う。これさえあれば車止めまで載っているので大変役に立つ。

 さらに数キロ南下してロンロシェへ着く。この先すぐのところに、去年訪ねた、黒田清輝の住んだグレシュルロワンがある。

 車止めで案内板を見ていると、突然背後で、ドドドドーッと凄い音がしたので振り向くと、1m近い大イノシシがそれこそ猪突猛進してゆくではないか。わずか数メートルの距離である。そういえば、さっき狩人のグループを見かけたので、きっと追われているのだろう。

***慌ててカメラを構えたが既に200m先へ、辛うじて写真に写っている。 

E元に戻るために北上してロシェデドゥメドモワゼル:車で4km 徒歩60分

FA6を挟んだバルビゾンと反対側の村ミイラフォレへ。1959年、ジャンコクトーが施した線画デッサンのあるサンブレーズ礼拝堂が村はずれにある。また、彼が住んだ建物があるので、3人(こども、夫人、老人)に道を尋ねたが、全員明快に教えてくれた。きっとコクトーはこの村の誇りなのだろう。

***夕闇迫る礼拝堂。入場時間が不規則なので、事前確認要

G今まで、フォンテンブローはお城しかイメージになかったが、いまや、2.5万haの広大な森が市民のハイキングコースとして、実に見事に整備されていた。
車で乗り付けて、好きなハイキングコースを選択し、奇岩・奇石、砂地の小径、赤松・黒松、そしてブナ類の森、変化があって快適で飽きない。

 勿論、お城や、バルビゾンの絵描村や、ミイラフォレで特産品のペパーミントを楽しむこともできる。一日では無理なので何回も通うことになる。

***ジャンコクトーの住居(正面)、現在修復中

”四季の写真集・冬・その他の街 p9”参照