2008-05-06

モンフェルメイユにあるジャンバルジャンとコゼットの出会いの泉探し・・・レミゼラブル 第U部:コゼット

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1. 初夏のような強い陽射し、気温25℃、モンフェルメイユはパリの東10km、ちょ
うどパリを挟んで、サンジェルマンアンレの反対側にあたる。その北側の環状線A86で迂回する。
 途中、フランスサッカー競技場を過ぎ、サンドニからボビニーあたりは今でも余り治安の良くないところで工場や商店が密集し、そこを越えたところにある。


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2. 1823年当時はまだ田舎で深い森があったとされているが、モンフェルメイユ付近は今でも木々も多くほっとする。当時、郊外の宿場町といった感じだ。

3. 初めての土地へ行った時はまず市役所か観光案内所を尋ね、情報収集するのがよいが、この町には観光案内所など何にもない。

 市庁舎にも、特にレミゼラブルに関する特別な資料・案内書など全くない。貰ったのはこの地図だけである。


4. 受付のマダムに3階のエレナに聞け言われたので階段を上る。美人のエレナにテナルディーの悪徳安宿は残っていないかときいたら、2説あると親切に教えてくれた。

 また、隣村シェルスには、今の市庁舎の脇に昔の修道院が後に宿屋となり、ユーゴーがよく来たとされる建物が残っているとわざわざTELして調べてくれた。


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5.テナルディーの悪徳安宿は教会広場の前にあると聞いたので、広場で中年紳士にきいたら、すぐにわかった。このひとは地元の不動産屋だった。赤い2階建ての何の変哲もない建物で、回りも静かで誰一人いない。


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当時の賑わいは全く想像できない。今は無人の空き家になっていて、窓には鉄格子がしっかりはめてあった。街道筋からちょっとひっこんだところにある。


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6.市役所のエレナの教えてくれたもうひとつの場所へ行く途中、通りに面した家の窓か
ら老婦人が顔をだしたので、聞いてみたら、そんなものはない。

 その代わりに、ジャンバルジャンがコゼットに人形を買ってやった赤い看板の店が、角を左に曲がったところにあると意外なことを教えてくれた。どうも2説目はそれと混同しているようだ。


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7.そこは、当時、市・屋台の並んでいた街道で今でも商店が並び、馬車が似合う通りである。

 現在、その店はベトナム中国系食料品店で、中にいた主夫婦に聞いても、全く知らず、レミゼラブルもチンプンカンだった。日本だったら、"コゼット人形の店"とでも名前をつけて、もっとうまい商売が出来そうな気がした。

8.向かいのカフェに入り、たむろしていた老人たちに聞くと、ひとりがその通りと教えてくれた。間違いないかと念を押すと間違いなしとの確信に満ちた返事が返ってきた。

 沢山の屋台が並び、高くて誰も買えなかった等身大の立派な人形をコゼットも眺めていたのだ。それをジャンバルジャンが買いにきてかわいそうなコゼットに買ってあげたのだ。

9.広場にあるこの教会は原本にも出てくるが、映画でジャンバルジャンが銀の蜀台を盗む舞台となっているのは本当は南仏の教会だ。

 しかし、この教会から下の谷間が見え、池が見える。この下り坂をコゼットが水汲みに通ったのだ。


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10.かなりの急坂で1kmほどあろうか。今は団地となっている土留めをした坂道を左にカーブしたところのわずかな草むらの中に、よく探さぬとわからぬくらい何の説明もない水飲み場がある。冷たい澄んだ水が囲いから流れ出ていた。


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11.その上の石に登場人物の顔の彫刻あった。老若のジャンバルジャン、テナルディー一家、ジャベール刑事、その上にコゼットとファンティーヌと皆豊かな表情をしている。その横には原本の一部のレリーフが掲げてあった。

 コゼットが深夜真っ暗な森の中、安宿から泉の水汲みにやらされ、恐怖と苦痛で泣いたいたところを、背後からジャンバルジャンがその重い水桶を持ってやったところである。

 コゼットの痩せた、ひ弱な顔が夕闇のかすかな光の中にほのかに浮かびあがった。
"なんていう名前?"と男は尋ねた。
"コゼット"


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12.囲いから流れ落ちる水に手を当てると程よい冷たさを感じる。天然の湧き水だ。
今でも飲めると確信するが、水貯めに手を入れたり汚す人がいるので、"飲み水禁止"札がかけてあった。

 泉は下から沸いているようだった。ちょっと離れたところに"ジャンバルジャン泉通り"の道路標識があった。


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13.もう夕方6時を回っている。初夏の陽はまだ高い。町外れには貧民街の名残で、低所得者高層住宅があり、窓からの干し物を見るとすぐわかる。これもどんどん立て替えられているようだ。

14.エレナが調べてくれた隣町シェルの市庁舎を訪ねた。今は教会風に再建され無人化しているが、これは元修道院でその後宿屋となり、ユーゴもここに来ていろいろ調べたり、書いたりしてことは容易に想像される。

 ジャンバルジャンはパリからこの近くのガニーまで馬車できて、この辺に大金を隠しコゼットを引き取りにきたところである。