07−08−07〜09

黒寅さんの南仏バカンス、初体験記

1. 映画の"寅さん"は麦藁帽だが、ここに登場する"黒寅さん"は黒のシックなハットが大好きでどこへ行くにもかぶっているので"黒寅さん"という愛称・主人公で登場する。

 今回は定年退職後の一区切りで、奥さんを連れての慰安旅行である。何事も初体験なので、その新鮮な感覚での印象記をそのまま報告することにしたい。


2. 8.07火〜8.09木までの南仏旅行日程は以下の通り。

8.07 火 : アビニヨン中心のプロバンス地方
8.08 水 : サントロペ・ニース中心のコートダジュール(地中海紺碧海岸)
8.09 木 : モナコ・モンテカルロ中心のカジノ挑戦

070818medplan_w 南仏概念図 左端から右端まで横断


3. コース

アビニヨン→モナコ→ニースはレンタカー、パリとの行き帰りはTGVを利用し、二日目の昼食時のにわか雨を除き、南仏の太陽が照りつける正にバカンス陽気で、以下、訪問地順に説明と写真をご覧ください。

070809nice83w プロバンス地方と走路(青色)



070809nice84w コートダジュールと走路(青色)


4. 8.07火 晴 パリ・ガール・リヨン

 6:20発のTGVに乗るために未明に家を出ると、すぐに狐が目の前を横切りビックリ。リヨン駅のパーキングに車を置き、始発列車に乗り込む。

 早速トイレへ行きたくなったが、発車後5分ほどしてやっと扉が開いて使用可となった。2階が女性用、1階が男性用と別れている。

 黒寅さんの装束は、カバン・カメラをタスキ掛けに肩にかけ、貴重品は身につけた完全防備だ。

070807avignon7w TGVのカフェーにて朝食


5. アビニヨンは最初の停車駅で約2時間半で着いた。超代的デザインの駅は野原の真ん中で周りには何もない。

 AVISの事務所でプジョー407を借り、パーキングで編集長夫妻がちょっと練習したが、高級車のわりには視野が狭く、左右の柱が邪魔で運転しにくい。

070807avignon15w どこまでも続く平原・畑・牧草地でこの間、何もなし。広い国だ。


6. アビニヨンは、"アビニヨンの橋の上でおどろよ"の歌で有名な橋が、ローヌ川に架かっているが、まず、教皇宮殿へ。

 1309年ローマ・バチカンに対抗して、教皇庁をここに移して、7代続いたが、日本の南北朝時代みたいなものだ。 城が岩に食込んで造られ、街全体が城壁で囲まれている要塞のようだ

070807avignon18w 教皇クレメンス5世以降70年間、伊仏の文化・経済交流盛ん




7. 黒寅さん夫婦は早速お土産買いに余念がない。
 プロバンス柄模様のスカーフとかネクタイに目移りする。城壁を出ると、前のローヌ川に半分残っているアビニヨン橋を渡る。

 
記念にフランス語で気分を出して"シュルポン・ダビニヨン・ロニダンス・ロニダンス"と歌ったが、本場の感じがしたかどうか。

 ちょうど橋の上で、若いカップルが歌いながら踊っていたが、とても上手だったので拍手をしたら大喜びしていた。

070807avignon33w 橋の上で歌って踊る若い人


070807avignon51w "アビニヨンの橋で踊ろ"の楽譜


070807avignon59w 黒寅さん、お金の換算が大変


070807avignon75w 試飲・試食が"ただ"といわれ、何杯もおかわり


070807avignon87w レストランで昼食。ヨージを使う、欧州では珍しい光景。


8.50km南のローマ時代の遺跡"大水道橋・ポンデュガール"へ

アビニヨン・ニーム間50kmにある、3段式の大遺跡で、50年の月日がかかった。
100%観光客がぞろぞろ、イタリア語、スペイン語が多く耳に入る。

070807avignon98w 橋の下ではカヌー遊び


070807avignon104w 橋の上の水路、高度差は50kmで僅か17m


9. さらに西南へ20km、古代ローマ時代の円形闘技場のあるニームへ。
今でも闘牛が行われ、2万人の収容力あり。夏の町対抗TV特別番組にも使われ、お馴染みだ。先へ急ぐ。

070807avignon116w プロバンスにはローマやスペインから影響を受けた文化が残る


10. 今度は30km南下して、ゴッホの"跳ね橋"で有名なアルルの町へ。
まず、ゴッホが入院していた精神病院の庭園を再現したところへ。

070807avignon119w この絵がそっくり再現されているが、病院ではない


070807avignon124w 黒寅さん、慣れない手つきで自動引き出し機に挑戦



ここへ来たら、サントロフィーム教会(11世紀)も面白い。中庭に面した回廊で、心休まる。

070807avignon130w 教会の受付のおばさんが必見と教えてくれた


ニームよりやや小型の円形闘技場で紀元後1世紀のローマ時代の遺跡で、プロバンスは、ローマ植民地時代の遺跡が多く残る。フランスにも闘牛があるなど知らなかった。

070807avignon140w スペイン闘牛と若干流儀が異なるようだが、まだ見ていない


11.いよいよゴッホの"跳ね橋"だ。町外れにある小運河に向かう。
 南仏のキラキラ輝く太陽と牧歌的風景を期待していたが、いささか期待はずれの朽ちかけた橋が、他から移設されて保存されていた。

 観光客も殆どおらず、予想外だったが、黒寅さんだけはひとりこの"跳ね橋"にどういうわけか感激していた。

070807avignon146w かなり大きな木造の跳ね橋で、今はもう動かない


12. 夜8時過ぎに、エクスアンプロバンスの高速A8に近いオセアニアホテルにチェックイン。いつもと同様に肉と魚料理を各々取り、半分っこして2倍楽しむ法を実施。

070807avignon158w 長旅でビール・ワインをガンガンやって、目も半分閉じている


13. 8.08水 快晴 高速A8を一路東へ。
 今日、サントロペの南・ラディエ岬からカンヌ、ニースまでコートダジュールをドライブの予定が、早くも高速降り口を間違え、いきなり、サントロペ周辺の渋滞に巻き込まれ、一時間損をした。途中トイレを探すのが大変だ。

070807avignon165w 公衆トイレは極めて少ない。日本は綺麗なトイレの天国だ


070807avignon167w "鷹巣村ガッサン"への途中、季節外れのきのこ探しに藪に入る


14. ガッサンはラディエ岬の途中の山の上の"フランス美し村141村"の一つで、いわゆる "山上鷹巣村 "だ。
 10世紀頃、古代リグリア人が侵略・疫病・宗教戦争から逃れるため、とうとう山の天辺まで追い詰められた。

070807avignon175w カンヌ・ニース方面、この左手にアルプスの山々が見えた


15. ちょっと引っ込んだところにあるので、観光客は多いが日本人は皆無だ。
 おとぎの国のような古い村落の中に、ギネス登録の世界で最短・最狭のアンドルーノ通り(10m・30cm)がある。

 貴重な井戸はコンクリートで固められ、トーチカのようだ。水道栓を開いたら水がほとばしりでて大喜び、今はポンプでくみ上げていると言う。

070807avignon185w 山頂の昔の井戸は相当深く掘らねば水に当らないはずだ


070807avignon188w 昔の水道栓だが、水がでてきた


070807avignon198w 世界一狭いアンドルーノ通り、黒寅夫人が挟まって大変


16. 海を見下ろす綺麗なレストランで昼食中、にわか雨が降ってきた。
  店の主は5分でやむよと言っていたが、寒いので中に入る。一時間ほどで上がり、また、抜けるような青空。

 山頂からレスカレ海岸まではくねくねと狭い危険な山道。対向車が平気でセンターラインを超えてくるのでひやひやの連続。責任上、編集長がハンドルを握る。

 海岸のパーキングに着いた途端、緊張が切れて、バンパーをぶつけて、ナンバープレートが落下。海岸で針金を探すのは至難の業だった。修理代金は保険でカバーされるの心配要らない。

070807avignon219w 青い空と青い海、まさに地中海だ


070807avignon231w パーキングでロールスロイスを見つけて、こんな車みたことない


17. レスカレ海岸は白い砂と青い海と紺碧の空の三拍子揃った夢の楽園だ。どこを撮っても、トップレスの女性が入ってしまうので用心が必要だ。

 この日のために、編集長は4kgの錘と潜り一式を大カバンに詰めて持ってきたが、使ったのは足ひれとメガネだけだった。

070807avignon241w トップレスを狙っている? カメラ持参は我々だけだ


18. ニースのホテルは中心から離れた山の上のホテル。迷いに迷って9時過ぎに到着。フランス料理は飽きたので、中華料理屋を探して町にでる。ベトナム料理が混じっている。
 ホテルのマネージャから、昨夜強盗が入ったので窓は閉めるように言われた。案の定、翌朝、車の鍵が開けられていたが、荷物は残して置かなかったので被害なしで幸運だった。

070807avignon264w 一帯の山の建物は赤レンガ屋根で統一、白のコンクリートなし


19. 80.9木 さあ、今日が最終日。
 黒寅さん悲願のモナコ・モンテカルロのグラン・カジノで人生のツキを試す日だ。今回の旅行で既に2つツキを拾っている。

 一つは、バンパーの破損が軽傷でナンバープレートを針金で縛って走行、二つ目は今朝、車あらしに遭ったが被害ゼロ、いよいよ三度目の正直である。

070807avignon260w 日中は30℃越えるが朝は寒いくらい、朝の腹ごしらえ


20. 高速A8をさらに東へ、モナコ宮殿に入る。さすが、観光立国、故グレース王妃の写真がいたるで観光客を歓迎してくれる。

 パーキングのトイレも完備、宮殿広場は観光客で溢れる。見下ろす海はコートダジュール(紺碧海岸)そのものだ。

070807avignon272w 宮殿から見下ろす紺碧の海 


070807avignon280w 宮殿衛兵との記念写真を断られ、すごすご退却


070807avignon288w 悲願のモンテカルロを見下ろし、期待に胸がはちきれそう


21. ハイライトのモンテカルロ・グランカジノへ。
 夜は正装でなければ入れないときいていたので、愛用の黒ハットも車に置いて、一応準正装で意気込んで正面階段を上って入ろうとしたところ、2人の門番に制止された。

 服装は完璧だったが、開場が2時からとのことで早すぎた。しかし、この時間ではニース発のTGVに乗らねばならぬのでさあ困った。

070809nice10w グラン・カジノ 開場2時で、一攫千金・悲願実らず


22. それではと、隣のカジノ・ド・パリへ入り、マシン・カジノに挑戦。
 ルーレットからスロットマシンまで数百台のマシンが並んでいるが、使い方がわからない。早速、マネージャーを呼んで、説明をしてもらった途端にジャラジャラと60ユーロでて来た。
 黒寅さんも意気込んでやるが、意気込みが空回りして形勢不利だ。結局、全員合わせて116ユーロ稼ぎ、隣接の豪華レストランで景気よくパーッと使ってしまった。

 これで、念願のツキが3度続いたことになり、一同大満足でモンテカルロを後にした。

070809nice13w カフェ・ド・パリ 朝10時開場、ジャラジャラ・チーン、パチンコと一緒


070809nice15w グラン・カジノよ、さようなら、また来る日まで


23. 最後の訪問地・ニースへ。
 海岸沿いの目抜き通りには、有名ホテルとやしの木が並ぶ。"あーッ、ニースまで遥々来たんだな"、これで黒寅さんの南仏旅行もお終いかと思うと寂しい。

 しかし、ニースの海岸は白く、海は青白く、そして空は濃紺で、砂浜にはいたるところトップレスだらけで、黒寅さんは目のやり場に困っていた。

070809nice32w ニースの海と空は青い、そしてトップレスにご機嫌?


24. TGVニース発16:00。途中、海岸線沿いにカンヌを過ぎ、地中海を満喫。
 線路沿いの海辺には、海水浴客がいっぱい。太陽を求めての民族大移動だ。

 テーブルに地図を広げ、訪ねた場所の思い出を語りながら、ビールを重ねていくうちに、22:00パリ・リヨン駅に無事到着した。

 黒寅さん、皆さん、地中海の夏は楽しかったですか。
また、いつの日か、グラン・カジノの大当たりを夢見て行きましょう。

070809nice57w 地中海にはコンクリートより、赤い屋根瓦がよく似合う


070809nice72w 3日間の楽しかった駆け足南仏バカンスの夢の中