|

07-08-31
ブルターニュ・アオダイ展覧会・バカンス5日間
1. 編集長が事務局長を務めるベトナム児童支援協会アオダイの慈善絵画・写真展がブルターニュ・トレガステルで開催された。
たまたま、そこに別荘を持つ、同協会財務局長のマック邸と同会長のミッシェル邸に夫々3泊・1泊して、その準備・手伝いをしながら、合間をみて現地の海で素潜り、潮干狩り、ヨットなどを楽しんできた報告である。
2. 概略日程はいかのとおり
8.25土
午前:サンジェルマン→サンマロ8:00→12:00 12:30ギモレ着
午後:サンマロ→ペロギレック16:00→18:3018:30
夜 : マック宅着 ヨットハーバーのレストランで夕食
8.26日
午前: トレガステル→トレブルダン素潜りの場所探し
午後: マック宅昼食会ヨットでプルマナック回遊
夜: マック宅夕食
8.27月
午前:ベトナム絵画・写真展準備トレガステル市民会館
午後:トレブルダンで潮干狩り
夜: 絵画写真展パーティミッシェル宅夕食
8.28火
午前:トレブルダン素潜り かに2匹他
午後:トレブルダンで潮干狩り アサリ他
夜: 絵画写真展受付当番16:00-19:30ミッシェル宅夕食
8.29水
午前:絵画写真展受付当番10:30-12:30
午後:トレブルダン素潜り
夜: トレガステル→サンジェルマンアンレ 16:00→22:30
3. 地理・気候概念図
パリ―A13→カン―A84・N176・N12→サンマロ―N12・D767・D11→トレガステル
360km 200km 200km 合計760km
3時間 1.8時間 1.8時間 合計6.6時間
パリ→カン→サンマロ→トレガステルは、東西約760km、平均時速120kmで、運転手交代・休憩1〜2回で6〜7時間の行程である。
パリ→モンサンミッシェル(サンマロ)までは、ノルマンディと呼ばれ、緩やかな丘陵と田園・放牧地帯、モンサンミッシェル以西は、ブルターニュと呼ばれ、前記同様さらに荒涼感が強まる。よくブルターニュ地方の人はブルトンと呼ばれ、その独特のキャラクター・風俗で有名である。
夏は涼しく、海は海水温15―18度Cと低い。仏南部と比べ、自然・気候は厳しいが、風光明媚でパリ市民で当地にセカンドハウスを持つ人が多い。
070831bretagneplan
4. 初日(8.25土)
パリ・サンジェルマンアンレから東に延びる高速A13号線は、夏のバカンスも終わり、パリへ戻る上り線は既に渋滞が見られる。下りの我々は、天候に恵まれ、時速130kmで城塞港サンマロまで一気に飛ばす。
昨年6月にモンサンミッシェル・マラソンに参加の折潜ったギモレーに午後一時前に着いた。
昨年夏はギモレー岬突端で無線操縦のグライダーを初めて見たが、今年はパラグライダー(パラシュートで崖から飛び降り、上昇気流に乗って自由に飛べる)の青年が風待ちで待機していた。海に墜落しないかと聞いたら、自動車より安全だと強気だった。
20070825(007)パラシュートを入れるバッグは着陸用のクッションになる
昨年6月は、アリニエガニが沢山いたので長めの手もりを準備したが、もう季節外れで何も取れず残念。同好のカップルがいたので、道案内して一緒に楽しんだ。
DSC06342 若いカップルは薄手の半袖スーツでよくこれで寒くない?

DSC06364 装備は万全だったが、オケラ
まだ日の高い19時、目的地ペロギレックの友人マックの別荘に到着。兄弟・親戚も住む3階建てのホテルのような建物だったが、裏庭は色とりどりの花やリンゴがたわわになる楽園のようだ。
20070825(053)3階の部屋から港を望む
20070826(001)外は通りに面していても、裏庭は静かで別世界
5. 2日目(8.26日)
朝一で港の魚介類直売所に行くと、獲れたてのうまそうな魚や、まだ生きていて危険な蟹がしっかり挟みを縛られて並んでいた。
20070826(013)蟹は全部生きていて、巨大なはさみでやられたら大怪我する
20070826(029)朝もやのヨットハーバー、船体には名前がかかれていないものが多い
午前中は、あわびのいそうな岩場を探しに、トレブルダンまで車で調査に出かけた。途中、カステルの浅瀬はちょうど大潮で、沖合い数百mまで潮が引き、潮干狩りの人が何人かいた。アサリに似たコックという貝がいくらでも獲れる。
070827expo027 除草用の大きな熊手で、数cm掘ると必ずいくつか獲れる
070827expo028 干潮の差が3mもあり、見渡す限り干潟となる
さらにその先のビヒ岬に絶好の岩場を見つけた。
070827expo042 地の人に聞いても、この島の裏側がよいと教えてくれた
マックの家のにぎやかな昼食は、裏庭のテーブルに日よけのパラソルを差して、2時過ぎに始まる。
広い庭にリンゴの実がなり採り放題。大きな魚(すずき)を予め料理しておき、地酒のシードル(リンゴ酒)と良く合う。チーズ、デザートのケーキ、果物のフルコースを涼しい日陰で楽しいおしゃべりをしながら、心行くまで楽しんだ。
そして、仕事のある第一陣は、そのままパリへ帰って行った。
070827expo055 これだけ建物や庭が広いと手入れが大変。ペンキ塗りも自分でやる
070827expo063 兄弟・親子3代、多いときは30人も泊まるという
昼食が4時過ぎに終わると今度は腹ごなしに、家の前に係留してある6mのヨットでさばを釣りに出た。
生憎の曇り空となったが、天気は30分おきに変わるので心配ない。マックはいつもどこでもよそ行きの半ズボンにセータという服装で、どうもこれが最高のおしゃれらしい。
070827expo103 さばの仕掛けを流したが収穫なし。途中で船ですれ違った知り合いの青年が何匹か捌いたのをくれた
070827expo172 夕食後の団欒に孫達やお祭りの仮装のビデオを見て皆で大笑い
6. 3日目(8.27月)
今回のブルターニュ旅行の主目的は'アオダイ'の絵画・写真展の開催で、ベトナム児童支援の資金集めの慈善活動だ。
若手ベトナム人画家・写真家の作品40点をベトナムから取り寄せ、トレガステル市のホールに並べる作業をミッシェルとマックと3人でやった。
070827expo182 市民ホールの一角を市が無償提供してくれた
070827expo197 僅か2時間余りで40枚の飾りつけを完了した
この朝、ホール周辺は朝一で大賑わい。避暑客が殆どで、生活必需品が多い。中には、地元の石を素材に、置物や装飾品を作る店があり、家族の土産にいくつか購入した。
070827expo178 ミッシェルが友人のインド人を紹介してくれた
昼食は会場から数百m離れたミッシェル宅で、彼がお得意のサバのバーベキューだ。テラスでサバを食べながら、2年前にここでかもめに鳥の丸焼きをさらわれたことを思い出す。
この一年間に一部屋と納屋を増築し、内装を施して見違えるようになった。外のペンキ塗りも子供たちを動員して全部自分達でやったとのことで大したものだ。
070827expo216 外壁は白く塗り、内装は船内のキャビンを思わせる
070827expo225 食事は質素だが、いつもフルコースでたっぷり時間をかける
この後、腹ごなしにコステルへ行って、コック貝を拾ったが僅か30分の間に2〜3kg獲れた。
070827expo229 干潮は12:30、3時過ぎには潮が見る見る上げてくる
070827expo231 一昨年、庭の除草に使った熊手が懐かしい
19:30展覧会開催パーティの一番乗りはウエスト・フランスの新聞記者だった。続々、地元関係者や避暑客が100人以上も詰めかけただろうか。テレグラム紙やトレガステル紙の記者、市長や助役も来てくれた。
070827expo255 ウエスト・フランス紙記者を逆取材?
070827expo274 市長、助役と共にテレグラム紙の取材を受ける
早速何枚かの絵も売れて、パーティの成功を祝って、ミッシェル宅で関係者だけで祝杯を挙げた。編集長も地元教会とモンサンミッシェルの写真2枚を300ユーロで買い上げた。
070827expo019 ミッシェル夫妻、次男メルビン、マック夫妻、ソフィ、編集長夫人
7. 4日目(8.28火)
朝一番で今日からミッシェル宅に泊まるため荷物を運んだ。そして、一昨日見つけたトレブルダンのビヒ岬へ。
試しに薄いウエットスーツを着たら、17℃の水温で僅か30分で凍え死にそうになり、岩陰の風の当らぬところで日向ぼっこした。
このとき、地元の母子が来て、あわびを獲るといって岩を起こしていた。1時間で10枚位獲れるという。
DSC06397 島の左端の潮通しのよい所を狙ったが、あわびは獲れず
070828tresboudan007 島の手前で海の見える古いホテルを見つけた。来年の楽しみ
この日はそれでも、かに2はいと"中国の帽子"という名前のふじつぼと帰りにカステルでコック貝を夕食分獲って帰った。
午後16:00〜19:30は第1回目の展覧会受付当番で、訪問者が増えるように、入り口の看板の移動や内装の一部入れ替えを行った。
070828expo1 005 立看板は同じ建物の観光事務所入り口に移動
070828expo1 025 外から中が見れるようにレイアウトを変えた
070828tresgastel001 誰も気味悪がって手を出さず、編集長が全部食べた
8. 5日目(8.29水)
最終日の朝も快晴。ブルターニュ海岸は奇岩・巨岩が多い。
070828tresgastel018 さいころの形をしたサイコロ岩という巨岩が見える
070828tresgastel019 増築した部屋は船のキャビンのようで快適だ
午前中は2回目の受付当番。近くの雑貨屋で朝刊2種買ったら、昨日の取材記事と写真が出ていた。ベトナム児童支援の慈善展覧会の趣旨が良く書かれ、フランス人の理解・協力度も極めて高い。
東洋人は我々夫婦だけだったのですっかりベトナム人と誤解されてしまったようだが、お役に立てて何よりである。
070828expo2 012 テレグラム紙記事と写真
070828expo2 014 フランス・ウエスト紙記事と写真
昼食もそこそこに12:00〜16:00の間、もう一度ビヒ岬にあわびを獲りに出かけた。しかし、貝殻のみ2枚見つけただけであったが、確かに生息する証拠を得たので、来年夏が楽しみである。
DSC06416 また来る日まで、あわびよ、さようなら
16:00 トレガステル発、一路、東へ走りまくる。途中、モンサンミッシェルを左手に、そして日没後には、帰り着くまで、特大の満月が高速道路の真正面に低く輝いていた。
070829route006 こんなにはっきりとモンサンミッシェルが見えたのは珍しい
070829route019 国道176、フランスの道路は素晴らしい
9. ブルターニュ・アオダイ展覧会・バカンス旅行を終えて
いつものことながら、友人の厚意に甘え、新しい体験を通じ、ますますフランスのよさを味わうことが出来た。
@ゆったりと時間が流れ、気持ちの豊かな生活
確かに美しい自然の中で余暇を過ごせるセカンドハウスを持つことは、日本では難しいことかも知れないが、パリの中流階級のフランス人の半分くらいは、先祖代々のまたは自分で手に入れた別荘を持っているのではないか。
Aそこで休み毎に家族・親戚・友人が集まり、心からバカンスを楽しみリフレッシュし、余生を送る。
決して、贅沢をするのでなく、むしろ質素で無駄を排する生活だから、誰にでも手の届くところにある。
B自分の生活が確保されれば、困った人に進んで援助の手を差し伸べる。
そんな慣習が既に出来上がっていて、ごく自然に行われる。残念ながら、日本
も先進国の仲間入りを果しながら、個人的には、まだそこまで精神的なゆとりはもちあわせていない。
Cしかし、お金さえ出せばなんでも手に入る便利さの代わりに、何か大事なものを忘れているようにも思える。
美し国のゆったりとした気持ちの豊かな生活、気持ちの持ちようひとつでそれが可能となる、そんなことを教えてもらったような気がする。
|