2011−01−19水〜23日

8年ぶり、シャモニー・スキー合宿

11−01−19水 曇り・晴れ
パリ→サランシュ、 600km、ジュネーブの南45km



 7:00起床、荷物をまとめ、プジョー205を取りに行く。大小数個の鞄とスキー道具を積み込み、エスカル最後の移動をする。

 9:30 パトリス邸に迎えに行く。GPSの指示に従い、太陽道路A6に乗る。朝もやが立っていたがやがて消える。

 最初のパーキングで運転をパトリスに変わり、残り500kmをずーと任せる。運転手がいると実に楽だ。



14:00 A6からA40に入りジュネーブへ向かう。両側に田園風景が続くが雪はまったくない。ジュネーブを過ぎて南下し、


16:30 サロンシュに着。いわゆる観光地と違い、住民の住む村で落ち着いた雰囲気が漂う。




 パトリスのアパルトマンは鉄道駅から数分の山小屋風の一階で山々が見える。

 早速、バケットとバターとジャムを買いに町を案内してくれる。古い町並みと山の斜面に山小屋が散在しスイスの風情だ。

遠くには、モンブランやエーギュ・デ・ミディの白銀の峰々が夕日に染まり赤く輝く。

18:00 シャワーを浴びて夕食の準備が整う。夕食はいつもキャンピングカーと同じ、スパゲッティである。前菜・ビール・牛肉・りんご・ワイン・チョコで一通りは揃う。




19:30 夕食が終わり20:30だったが、パトリスは昨年夏以来、時計を遅らせていなかったのだ。それにしても寝るには早い。いま寝ると12時すぎに目を覚まし、翌朝まで眠ることが出来ない。

 今日の日記と書いていたら20:30になって眠くなったので寝ることにした。

11−01−20木 晴れ

メジェブ、サランシュから県道D1212で10km南

9:00 モンブランに少し雲がかかっているが、日が差して天気はよい。


 外気温は−5℃以下だろう。サランシュのパトリスのアパルトマンからコンブルースキー場に向かう。

 海抜1060mの山麓駅からゴンドラに乗って1840mのダルボワ山頂まで上がり、一旦サンジェルベへ下りる。

 そして、そこからジュ山1958mの最高地へ行き、後は20のゴンドラ・複席リフト・尻リフトに乗り継ぎ、上ったり下りたりで13:00までスキーを満喫した。

 今年は雪不足で、出発・帰着駅付近は滑れなかったが通常は滑降可能で、晴天無風、バカンス前でガラガラで、実に快適なスキーであった。

 外気温は−10℃近くなので日陰に入るとびりびりする。新調したスキー靴も何とか靴擦れも出来ずにすみそうで安心した。

 しかし、弱った足腰・足首・膝にはスキーは過酷で、すぐにがくがくしてくる。ところどころアイスバーンのようになっていたエッジが効かず苦労する。一日を通して、3回転倒した。

 もっと驚いたことは、その後自分で立ち上がれないことだった。パトリスに助けてもらったが、自分でもよくわからない。足腰が弱っていて筋力がないのと、足首から膝までスキー靴で固定され、6年ぶりのスキーで立ち上がるバランスを忘れてしまったことだ。

15:00 コンブルーの出発駅に帰ってきたときは疲労極限であったが、なんとか怪我・故障は起こさずにすんだ。その後メジェブの村に散歩に出かけた。

 谷あいの小村でアルプスのセカンドハウス村、またジュネーブに近く外交官の休養地として栄えた村で優雅なアルプスの雰囲気がいっぱいの魅力ある村である。村といっても開けていて町の感じだ。

 明日からのポロ大会の準備中で馬の調整でにぎわっている。

 豊かな町のスケートリンク・プール

 街中中心部

 教会広場には馬車が待機、

 大勢の観光客がスキーウエア・ブーツを履いたままショッピングをしている。最高級ブティック・アローではジブリン(最高級黒テン)毛皮コートがなんと78.000ユーロ(900万円)の値札が付いていた



観光案内所で地図・パンフレットを大量にもらう。

 モンブラン・エーギュデミディ・グランジョラスの北壁などを記入してもらう。アパトマンでパトリスに今日乗ったリフト・ゴンドラなど書いてもらったら全部で20あった。

18:00 無事帰還して、昨日同様、スパゲッティ料理を作る。勝手がわかってきたので早い。

19:00には、夕食。

20:00 PCで今日にSG便りを打つ。パトリスが珍しがっているので、滞在中にかれの記録をフランス語で作成してもらうことにした。

21:00 就寝、明日どこも痛み出さぬことを期待する。

110121金 快晴

コンタミンヌスキー場、サンジェルベの南10km





 二日目、夜中にいつもの通り、4時過ぎに一度目を醒ましたが、7時半に起きた。幸いどこも痛くない、今日もスキーが出来る。それだけで幸せいっぱいである。

 今日は昨日のメジュブスキー場の山の反対側のより標高の高いひなびたコンタミンヌスキー場へ車で30分かけてやってきた。

 10人乗りに大型ゴンドラに乗り、どんどん高度を上げてゆく。雪は豊富で問題はない。標高1200mから、2−3度上下を繰り返し、



最高峰クロシュ峰2427mまで上る。

 雲ひとつない快晴だが、向かい風に会うと、体感温度は−10℃になり、耳がちぎれるように痛い。

 雪は、新雪ではないが、よく整備されてじつに滑りやすく、かえって物足りないくらいだ。

 コンタミンヌスキー場も15:00前にはほぼ征服できた。

 途中で、二度ほどビデオをパトリスと撮りあう。

 基本的には、彼のほうが上手でフォームがきれいで、彼のシュプールを辿って滑降したがずいぶん楽だった。

 途中、小休止とチョコラのおやつだけで、9:30から15:00まですべりまくるので、ひざはがくがくとなる。休憩所にはスキー金具調整用ドライバーが置いてある。

 それでも少しずつ昔の技術を思い出すが、最近のカービングはなかなかマスターできなかった。しかし、昔も今も、カービングを除き、基本技術は一緒だ。

 

 18本のスキー・ゴンドラ・Tバー(股間に尻当てを入れて自走するのにコツが要る)に乗った後、出発駅に戻り、駐車場のプジョー205で靴を代える。

 さらに谷奥に入り、コンタミンヌの雪のキャンピングカー駐車場(キャラバネージュ)を実地検分する。月刊誌に紹介されていたリフト直近の推薦キャンピング場。

 わずか150mのところにゴンドラがあって、谷間の理想的な駐車場であることを確認する。



 その少し先に駐車して、谷奥のバロック教会・山スキー・氷結滝クライミングのある名所を散歩する。

 一日中、スキーに乗っていると、普通の靴で散歩するのが楽でたのしい。帰りはサンジェルベの村を通って帰る。

 谷あいに山小屋風の別荘が転々と存在し、サボア高地独特の雰囲気をかもし出している。ほとんどスイスと変わりない。

18:00 帰着。あすのバゲット(棒パン)の買い物をして、例によって、スパゲッティを作って、無事。早3日を終えた。

21:30 就寝、今夜もよく眠れそうだ。疲れた。

11−01−22土 快晴

メジェブ完全制覇、30年ぶりのシャモニ散歩



7:30 今日も快晴雲ひとつない。

9:00 メジェブ・スキー場に再度直行、土曜日なので人出も多そうだ。今日の半日通し券28ユーロを買う。一昨日の一日券が38ユーロで保険が3ユーロ、券を返却するときに3ユーロ返却される。

 これでスキーゲートを通ると自動的にゲートが開く仕掛けになっている。




 一昨日には少なくとも20の異なるリフトに乗ったことは確かだが、この日は一昨日に乗らなかった新しいリフト5、再度乗ったリフト4で、もうどこがどこだかわからない。


 ただ、パトリスの後を必死でついてゆくだけだ。ゲレンデは昨夜のうちに雪上車で整備され、人工雪を降らせるので、新雪同様のすばらしいコンディションとなる。

 全般に日本より斜度がきつく、10−20度、所によっては30度ちかくあって、コースは緑・青・赤・黒と難易度で色別されている。

 パトリスが滑りやすいところを選んで滑ってくれるので、まったくその後を辿るだけでずいぶん楽だった。お陰で、昨日は転倒なし、今日もなしだった。

 ゲレンデはどこも長さ数kmの単位で、みなブンブン飛ばして下りてくるので危険極まりない。おまけに今日は週末で結構スキーヤーが出ているが、リフトに並ぶようなことはない。

 終点のカフェーやトイレは完備して気持ちがよい。昨日のコンタミヌとメジェブは1840mのダルボア山を取り巻く1200m以上のスキー場だ。

 3日間、事故もなく無事すべり終えることができたのは、ひとえにパトリスのお陰である。ゴンドラ・リフトの乗り降りも久しぶりのスキー靴と体力低下でもたもたしていると、必ず助けてくれる。トイレや準備に手間取っても、静かに待っていてくれる。

 朝一で乗り合わせた、ドンドラ整備員で山岳ガイド見習い中の青年や、英国人グループで地元に山小屋を持つ夫人たちとの楽しい会話も良い思いでとなる。

13:00 雪不足で最後はケーブルでメジェブの終点に下りて、サンジェルベを通って、シャモニへ行く。



 パトリスの説明によれば、彼のアパートのあるサランシュは四方を山で囲まれた鉄道駅のある地元生活者の町。

 その先の終点のサンジェルベは人口2万の町である。

 そこから西南のメジェブは観光避暑地で優雅な別荘が谷あいに点在しスイスと同じ雰囲気だ。

 丁度ポロの大会開催準備中で、村のスケートリンク・プール・体育施設も完備、中心部もしゃれたホテルやブティックが立ち並び、週末の旅行客がいっぱいだ。

 さらに県道1212を数km先にプリュズシュルアルリ部落に雪のキャンピングカー駐車場を検分に行く。

 丁度昼食中で受付不在で、数台泊まっていた。ゴンドラまで数百mあり、コンタミンヌの方がきれいで100mさきのリフトは魅力だ。





 来た道を戻り、サンジェルベから東へ15km、シャモニの村に入る。完全に山岳観光地で右手にモンブラン・エギュデミディ・グランジョラスと4000m級の峰々が連なる。すごい迫力だ。



 シャモニーの谷間を入ると、左方の対面の急峻な峰にもゴンドラがゆっくりと上下し、パラグライダー?がふわふわと展開するさまは、30年前、長女を乗せてルノー5の小型車でここを通ったときといささかも変わっていない。

 村はずれに駐車し、狭軌のシャモニ・モンブラン駅へ行くと、ちょうど列車が入ってきて、また、この先上って行く。





 中心部に入ると人でいっぱい。広場では大型映像スクリーンで山岳アクロバットスキーを放映している。陽だまりでチョコを頬張るにはよいが、気温が零下数度、帽子・手袋は必携だ。

 ちなみにスキー場は−10℃近いので、リフトでは耳がちぎれるように痛い。これで、曇天・風・吹雪だととても快適なスキーではなくなる。

 観光案内所には特別日本人コーナーがあったが、ひとりも日本人は見かけなかった。ここでもたくさんの資料をもらい、あとで見るのが楽しみだ。



 次回、思い出のケーブルやエーギュデュミディへ上り、モンブラン直下のバルブランシュでの大滑降を夢見ながら、サランシュへ戻った。

 途中で現在開催中の世界スキー大会の大滑降コースを見かけたが若干雪不足気味で心配だ。

17:00 サランシュに戻りる。持参した食料もなくなり、パトリス推奨の地元ソーセージ料理のためにモノプリに買出しに出かけ、最後の晩餐の準備をする。

19:00 満腹。寝るには早すぎるので、パトリスに3日間の日記をPCで打ってもらった。これに写真をつけて3日間の原稿は出来上がった。

21:00 就寝。3日間スキー無事故を感謝する。

1.23日 快晴 最終日 

サランシュ→サンジェルマンアンレ帰還 600km



 今日も起きて山を見るとわずかに雲が山頂にあるだけで快晴である。この4日間天候に恵まれなんと言う幸運か。これが吹雪や曇天ではスキーの楽しさが大きく違う。

 簡単にアパート内の掃除・整頓を済ませ、その後に来る87歳のご母堂がくる準備を整える。パトリス自身もまた2月初旬の学童冬休みの前にまた来るという。こうして、年に一ヶ月、そのうちスキーに2−3週間すごすという。

 来た道A40でジュネーブ近くを過ぎることには、雪もまったくなくなり、厳しい雪と気温の山から下りてきた実感がする。下界はもう春の感じである。今回用意したスノーチェーンも雪よけカバーもまったく必要なかった。

 幹線道路や県道では、除雪も早いので、チェーンは余程のことない限りいらない。次回、キャンピングカー・エスカルでの旅行の事前調査も兼ねていたが、暖房以外のおおよその目処はついた。

 あとは1−2度、自分でも運転したが、パトリスの方が運転がうまそうで好きだというので、パリまで任せることにした。



 途中銘酒ロマネコンチの産地であるブルゴーニュの丘陵ブドウ畑で何度目かの写真を撮る。

 



15:00 なつかしのフォンテンブローの料金所に着。あの悪夢のエスカルのブレーキ故障修理を思い出しながら、ここでも記念写真を撮る。

 今回のスキー行を総括すると
1. 不安でいっぱいだった足腰が何事もなく正常に機能し(力不足はあるが)、今後のスポーツ活動の目処がったこと。

2. 5日間の快晴・スキー準備装備完璧・車両トラブル0等、すべて予定通りの100点満点、しかし−10℃の気温は厳しい。スキー滑降写真が少ないのはこのためカメラを取り出すのが手間だったからだ。

3. 自宅別荘に招待、スキー場でのサポート、地元名所案内等、パトリスの善意と親切。ありがとうパトリス。

 これらは今までの数多くのスキー旅行体験でも、個人アパルトマン宿泊は初体験で、よい思い出として残るものばかり。本サイトに掲載される旅行のうちでも、数少ない名旅行?になるに違いない。